はたらく“人”を知る
開放感ある空間で、日々のニーズにも全力で対応。
五感を刺激し、意欲が引き出される暮らしを提供します。

ツクイ・サンシャイン杉並施設長吉村 大輝さん
なぜ、介護のお仕事に?
子ども時代、近所のダウン症の子や聴覚障がいのある子などとよく遊んで育ったため「福祉」を身近に感じており、高校へ進学した頃には進路として意識していました。
そして介護の専門学校を卒業したのが1993年ですから、介護保険制度がはじまるよりもだいぶ前ですね。
最初に勤めた会社では、訪問入浴の現場に5~6年ほど従事しました。神奈川県の中西部を広域で担当し、何千人という方の背中を洗わせてもらったでしょうか。
訪問入浴というのは重度の方のご利用も多く、後から思えばあれが最後にお目にかかったのだなと思う経験も数多くありました。
また、昔は今のようにデジタルで何℃のお湯が出るようなシステムではなく、職人的に湯加減を調整するんです。浴槽にまず水を入れておき、そこにお湯を足すのですが、お客様の好みの湯加減を考えて1℃だけ下げたり、上がり湯の時にもう一度熱くしたりなど、細やかなことを手作業でやったものです。
直接的に触れあい、五感に届けるサービスが最初だったのですね。その後はどのように?
30歳を目前にするタイミングで、株式会社ツクイに転職しました。
実は訪問入浴の営業先などで、いわば競合であったツクイとの接点が多かったのですが、当時の所長の気さくで優しさがにじみ出る人柄が魅力的で、入社を決めました。
当時のツクイは関東でデイサービス事業を急激に立ち上げているところ。ですので、私も始めは開発リーダーとして23区内を担当し、ニーズのある地域を周ってテナントに当たり、いくつものデイサービス開設に携わりました。
お客様に使っていただく場所を作り、現場の所長に引き継いでいくような仕事ですね。
その後は、エリア長として担当地域の事業所を管理する仕事を経て、有料老人ホームの施設長を担うようになりました。
茨城県の古河あかやま、岡山県の新倉敷、そして東京都の成城と、「ツクイ・サンシャイン」の施設長を歴任しましたが、成城時代に、この「ツクイ・サンシャイン杉並」の立ち上げ準備にも関わっています。
こちらの開設は2017年2月ですが、2019年4月に私が施設長に着任し、今に至ります。
「ツクイ・サンシャイン杉並」はどのようなホームですか?
いちばんの特徴は、この広さでしょうか。この辺りは低層の閑静な住宅街ですので、当ホームも3階建てで102室を構えております。見学されると、中に入って改めてこの開放感を魅力に感じていただけることが多いですね。
ご入居は自立の段階から可能ですが、「ツクイ・サンシャイン」で唯一、24時間看護師が常駐するホームですので、医療ニーズの高い方がご入居できるのも特徴です。
痰吸引や胃ろう、CVポートなどの対応もしておりますし、認知症の方もおられます。また、敷地内に別法人のクリニックがあって、24時間連絡を取り合える体制です。レントゲンもあり、骨折疑いといった万一の場合にも速やかに診断をいただけるような安心があります。
こうして、どのような体調の方にも安心な備えがありますので、お元気な状態でご入居され、年月を経て衰えが見られるようになられても、いつまでもお住まい続けていただけます。
お看取りの例もございますね。その際も、この「広さ」が役立ちます。いわゆるターミナル期であっても、リクライニング式の車いすなどに乗ることができれば、居室内だけでなくフロアに出て、気分転換をしていただくこともできます。
本格的なイベントやお教室があるそうですね。
お部屋にこもることなく、のびのび、いきいきと過ごしていただけるよう、イベントやお教室も工夫を凝らしています。
たとえば、「臨床美術」というプログラムではナスやりんごを実際に触り、匂いを嗅ぎながらご自身の感覚で描いていただきます。自分が感じた色を何色で表現するのかは、まさに十人十色ですね。五感をフル活用でき、脳の活性化につながるともいわれ、好評なプログラムです。
また、体操教室はコナミスポーツから先生をお招きするなど、「お部屋から教室に通える」というコンセプトで、一流の外部講師によるプログラムが数多くあります。
そのほか、お菓子教室でケーキなどを作った際には、建物内にある従業員用の保育所へおすそ分けなど、子どもたちと交流いただく機会も設けています。
お食事にも工夫があるそうですね。
昼食と夕食はそれぞれ、4種類のメニューからお選びいただいています。厨房が直営なので、お客様のためにと考えたことは、厨房スタッフが全力で実現してくれるんですね。施設長として、とても有難く思っています。
最近始めたのが「ライブキッチン」といって、平日の昼食の4種メニューのうち1品は、皆さまがお食事されている空間で仕上げの調理をします。オムレツや魚などを目の前で焼いて、つけ合わせと一緒に提供させていただいています。ジューという音や匂いをダイレクトに感じて、食欲をそそり、楽しんでいただければと始めた取り組みで、たいへん喜ばれています。
これも、スタッフには手間でもあるため、当初は週1回でもできるかと私から相談を持ちかけたのですが、「楽しみにしてもらえるよう、月曜から金曜までやりましょう」と厨房スタッフが言ってくれました。
「ツクイ・サンシャイン杉並」ではこのように、ホームのスタッフ全員が常に工夫を凝らし、より良いサービスを提供するためにチャレンジしています。
新しい試みは、ほかにもございますか?
お客様のご家族とのコミュニケーションをより密にするため、「ファミリーカンファレンス」という面談の会を設けています。
1家族ずつをお招きし、ホーム側のケアマネジャーにケアスタッフ、看護師、リハビリなどの専門職ともちろん施設長の私も並んで、そのお客様の最近の状況をご報告し、ご相談や今後についての考えをじっくり伺える場です。もともと、全てのご家族様に向けて開催する説明会は年1回開催していますが、それとは別に、より深いお話ができる機会です。
ご入居を検討されている方へ、メッセージをお願いします。
ツクイは介護事業において歴史があります。
まず訪ねてお気軽にご見学いただき、ご相談いただければと思います。「ツクイ・サンシャイン杉並」はエントランスをオープンにし、コンシェルジュがお待ちしていますので、ぜひ気軽にご相談にお出でください。