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2,000万円あれば老後は安泰?

2,000万円あれば老後は安泰?

老後の生活資金は年金以外に2,000万円必要と書かれた金融庁の報告書が大きな話題を呼びました。各種メディアで取り上げられたため「2,000万円」という金額だけが印象にのこっている方も多いのではないでしょうか。

今回はゆとりある老後のために必要な資金はいくらくらいなのか。

考え方のヒントをご紹介したいと思います。

    ゆとりある生活資金とは

    老後2,000万円問題が話題となり、「生活に必要な資金が年金以外に2,000万円必要」ということだけが有名になりました。生活に必要な資金が2,000万円であるということはゆとりある生活を送るためには当然それ以上必要だというわけですね。

    しかし、本来は「最低限の生活をするための金額」と「ゆとりある生活をするために必要な金額」はそれぞれ異なるはずです。

    まずはどのような要素でそれぞれのゆとりある生活資金について考えればいいのかご紹介します。

    家族構成

    生活資金を考えるうえでまず重要となるのが家族構成です。

    独り身なのか、配偶者がいるのか、介護する両親がいるのか等、家族構成によって生活資金は大きく異なります。

    独り身の場合や家族が近くに住んでいない場合は普段の生活の手助けを有料サービスで賄うことが多くなります。

    人生100年時代と言われ老後が長くなる時代ですので、老後の生活コストの差によって貯めておく金額にも大きな差が生じます。

    独り身の方や家族が近くに住んでいない方は少し多めにお金を貯めておく必要があるでしょう。

    住んでいる地域

    住んでいる地域によっても生活に必要な金額は異なります。

    ものの物価も都心と地方では異なります。また地域の特性によりご近所付き合いにお金がかかる場合もあります。

    また、有料老人ホームに入居する場合も地域によって大きく値段に差があります。

    生活に必要なお金には地域差があるということを覚えておきましょう。

    住居費がどれくらいかかるか

    衣食住の中でも最も差がでるのが住居費です。まず持家なのか、賃貸で家賃を払い続けるのかによって大きく異なります。

    もし持家でなく、家賃を払い続けるのであれば、家賃も考慮して生活費がいくらかかるのかを算出しなければなりません。

    住居費は人によって大きな差がありますので、どれくらいかかりそうか必ず把握するようにしましょう。

    「ゆとりある」の基準は人それぞれ

    「ゆとりある」という言葉は曖昧な表現で、それぞれの人が抱くイメージには大きな差があります。住んでいる地域や趣味などで必要となるお金も大きく異なります。

    一概にゆとりあるということを定義できない以上、自分なりの「ゆとりある」の基準を見つけることが必要です。

    ご自身の趣味や今までのライフスタイルを勘案してそれぞれの「ゆとりある生活」があるのです。

    自分の年金がいくらかを把握する

    ゆとりある老後を検討する際に自分の年収を把握することはとても大切です。

    老後の収入の柱は年金です。一言に年金と言っても人によって受け取る金額には差があります。

    どのような要素で年金に差がでるか確認しておきましょう。

    会社員か自営業

    日本の年金は働き方によって大きく差がでる仕組みになっています。

    まず大きな分岐点となるのが会社員か自営業かという点です。

    会社員は厚生年金と呼ばれる2階建て部分の年金があるため、自営業の方よりも年金額が多くなります。

    また、1階建て部分の国民年金は現役時代の収入による差はありませんが、厚生年金は現役時代の保険料(保険料は収入によって決まります)によって将来の年金額が決まります。

    2階建て部分の厚生年金の平均受給額は14.5万円/月程度。

    ただし、厚生年金は収入の額や勤務していた年数などにより異なります。実際に男性の平均は16.6万円、女性の平均は10.3万円と男女でも差が出ていますね。

    今年金を受給している世代は男性が定年まで働き、女性は結婚や出産を機に退職する人が多かったため男女に大きく差が開く結果となっていますが、現在は女性の社会進出も進んでいることから徐々にその差は縮まってくると言われています。

    厚生年金は平均で14.5万円/月の収入を得られるため、多くの人の年金収入の大部分を占める制度ですね。

    しかし、自営業の方は厚生年金が無いため、国民年金基金等をご自身で掛け金を拠出していない限り、会社員の方よりも年金収入は少なくなります。

    夫婦で会社員の場合は共働きか片働きか

    夫婦で会社員の場合は共働きか片働きかによって世帯で得る年金額は大きく差がでます。

    夫婦で厚生に加入している場合は年金額が多くなるため、老後の生活は安定します。

    夫婦で構成年金を受け取れる場合は男性の平均16.6万円/月と女性の平均10.3万円/月(合計26.9万円)をあわせて厚生年金だけで受け取ることができるわけですから老後の生活はかなり安定しますね。

    自分の年金を把握したい場合はねんきんネットで調べられる

    自分の年金額がよくわからない方はねんきんネット で調べることができます。

    ねんきんネットは日本年金機構が運営しているサイトで加入状況や将来の年金受け取り額の見込みを確認することができます。老後の収入を把握するためには収入の柱となる年金額を把握することが一番です。年金の計算は複雑で素人にはなかなか理解し難いもの。

    ねんきんネットを利用すれば、操作も簡単ですぐに確認することができますので、大変便利なサイトです。

    年金

    私的な年金に加入しているか

    国民年金や厚生年金は公的年金と呼ばれていますが、生命保険会社が販売している個人型年金保険等に代表される自分自身で掛け金を拠出して将来年金として受け取ることができる仕組みの商品もあります。

    このような商品は将来の備えのために自分自身で掛け金を拠出しますが、一定の金額を受け取ることができます。

    期間が決まっているものや年金支給が終身で続くものがありますので、ご自身が契約した内容をしっかり把握し、どれくらいの収入が入るのか計算しておきましょう。

    長期間据え置いているものも多いため忘れがちではありますが、私的年金を契約している人にとっては大切な収入源となります。

    支出を把握する

    ゆとりある老後のために必要な資金を把握するためには支出金額を把握しておく必要があります。老後にかかる支出は現役時代とは少し異なります。

    老後に必要な支出について把握しておきましょう。

    高齢者の生活に必要な金額

    高齢者の生活に必要なお金は現役世代にも同じように負担がかかる衣食住に加え、介護費用や医療費が多くなります。

    65歳以降にかかる平均的な医療費は229万円(厚生労働省発表)、介護費用は494万円(生命保険文化センター発表)。

    医療費や介護費用は高齢者にとって大きな負担となっているのです。

    また直接医療費にはなりませんが、病院等に行く際にもタクシーに乗る機会も多くなり交通費も高くなることも多くなってしまいますね。

    高齢になり、体が不自由になってくるとそれだけ金銭面の負担も多くなってしまいます。

    金融審議会市場ワーキンググループ報告書によると高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上・妻60歳以上)の平均的な支出は26.4万円/月。

    そのうち娯楽等に使われているいわゆる「ゆとり」部分は2.5万円です。

    つまり、23.9万円が平均的に生活に必要な支出としてかかっていると言うことです。

    あくまで平均ではありますが、23.9万円は支出を把握するうえでひとつの目安とはなるでしょう。
    ゆとり部分が2.5万円とするならばゆとりある生活を25年間続けるためには750万円(2.5万円×12ヶ月×25年間)必要ということになりますね。

    趣味に使う金額

    先ほど、趣味等のゆとり部分に使う金額は平均2.5万円とご説明しました。

    しかし、趣味に使う部分は人によって大きな差が生まれますよね。

    生命保険文化センター「令和元年度生活保障に関する調査」によるとゆとりある生活を送るために上乗せして使う使途として最も多いのは旅行やレジャー費の61%です。

    旅行によく行く方はゆとりのための上乗せ額が多くなりますので、ご自身の趣味を鑑みてゆとりある生活を送るために必要な金額を算出する必要がありますね。

    ゆとりある暮らし

    お金の寿命を延ばすコツ

    ゆとりある生活を送るためにはお金の寿命を延ばす必要があります。

    お金の寿命を延ばすにはどうしたら良いのでしょうか。

    利回りのいいもので運用する

    お金の寿命を延ばすためには今あるお金を少しでも利回りのいいもので運用するのが効果的です。

    例えば2,000万円を運用せずに65歳から年間100万円ずつ取り崩した場合20年後の85歳の時にお金は無くなってしまいます。

    しかし、2,000万円を年利3%で運用しながら取り崩すとどうなるのでしょうか。

    なんと96歳までお金を取り崩すことができます。少しでも高い利回りで運用することでお金の寿命も延ばすことができるのです。

    実は金融庁が作成したいわゆる2,000万円報告書は老後にそなえて「長期・分散・投資」の必要性を説いた報告書でしたが、「2,000万円」がクローズアップされすぎて、その部分に注目が集まらなかったという事情があります。

    老後資産を貯めていき、取り崩す過程の中で資産運用をすることは重要な要素の一つです。

    計画的に使う

    お金の寿命を延ばすためには計画的に使うことが必要です。

    今あるお金を行き当たりばったりで使ってしまうとすぐにお金はつきてしまいます

    現在あるお金を年間いくら使う必要があるかを算出しましょう。

    この際の計算方法は「利用するお金―収入(年金等)=取り崩すお金」となります。

    取り崩すお金は現在のお金で何年分持つのか把握しておきましょう。

    もし、このペースで取り崩していくとすぐにお金がつきてしまう場合は利用するお金を減らさなければいけません。

    まずは現在のペースでお金を使っていくと何年後にお金がつきてしまうのかを把握するようにしましょう。

    まとめ

    ゆとりある老後に必要な資金について解説しました。

    既にご説明の通り、まずは得る事ができる収入金額と支出金額を把握することです。

    「ゆとりある」と一言で言っても、ゆとりの基準は人それぞれです。

    政府等の調査機関が出している数字はあくまで平均であって全ての人にあてはまるわけではありません。

    特に趣味に使うお金は人によって大きく異なりますので、ゆとりある老後に必要なお金は「ずばりいくらです」と言い切ることはできません。

    ご自身の収入と支出を把握して、何にお金を使いたいのか、将来足りなくなる可能性があるのであれば、お金の使い道を取捨選択するなど、検討する必要があります。

    この記事を書いた人

    すずきママ

    すずきママ

    大手信託銀行で9年間勤務。資産運用・相続・不動産等、お客様の資産に関する総合的な提案をしておりました。出産を機に退職し、ママさんライターとして活動しています。ファイナンシャル・プランナー2級、簿記2級。